花菜Jun ドライフラワーリース

世の移り変わり

五百円玉貯金との別れ

 

 

 今日はドライフラワーとは何の関係もないお話です。

 

 私は長らく五百円玉貯金をしてきました。ハロッズの貯金箱は当たり前のようにいつもそこにあり、五百円玉がやってくると使うことなく貯金箱に入れてまいりました。おつりで五百円玉がくると嬉しくて、ラッキーな一日のような気分さえしていたのです。

 

 2022年1月17日からコインの預金には手数料がかけられるそうですね。その前にと、郵便局に貯金箱を持っていきました。前に一度、重くなった貯金箱を郵便局に持って行ったことがありました。どんなに貯まっていることかと、ドキドキワクワクしながら、計ってもらうと、「12,500円です。」もうガッカリでした。それからは、貯金箱がいっぱいのなるまでは郵便局には持っていかないぞ!と固く誓ったのです。

 

 あれから何年何十年? 手数料をとられないためには、持って行くしかありません。どれくらい貯まっているかしら。貯金箱を開けてみました。う~む、半分しか入っていない。あんなに一生懸命入れたのに。

 確かに何度も何十回も、いえそれ以上に助けてもらいました。お花の支払いにも使いましたから、ここだけドライフラワーも関係していますね。ともあれ、五百円玉貯金は自分が思っていた以上に頑張っていなかったことに気付きます。

 

 私のイメージでは50万円貯められる貯金箱と同じくらいかと思っていましたから、半分なら25万。わ~嬉しい!

 現実は、10万円にも程遠い金額でした。ウソ~!信じられない。再度ガッカリです。

 

 どうして現実とかけ離れた想像をしてしまうのか、それは性格でしょう。結果はガッカリとなりますが、この想像力のおかげで長い間わくわく楽しい気持ちで貯金を続けてこられました。私は長い間幸せな体験を出来たわけです。結果にガッカリは一時ですから、私はお得だったと思っております。

 

 

ハロッズの貯金箱

 

 長年お世話になったハロッズの貯金箱。いったいいつから我が家にあるのか全く思い出せません。今回改めて貯金箱を見てみますと、“Chocolate Chip Biscuits” Made in England …London とロンドンのハロッズの住所が書かれていました。全て英語ですから、95年~96年の英国在住時か、2000年~03年ドイツ在住時にも何度も訪れたその時か、いずれにしても大昔ですね。なのにこの貯金額、全然がんばっていないではないか!

 

 貯金箱に戻りましょう。貯金箱はポストが描かれています。お金を入れる穴がポストの口になっており、手紙を手にした英国らしい制服ベアたちがポストに投函しようとしています。可愛らしい絵柄にほっこり。今回の手数料変更がなければ、こんなによく見ることもなかったかもしれません。長い間ありがとう、となでなでしておりました。

 

 

 

お金のあり方から思う

 

 

 

 世の中が現金を持たない方向に向かっています。コインの手数料は、日本政府も本腰を入れて舵を切ったのだなあと思いました。そして私は、まんまとそれに乗って暮らしています。

 

 五百円玉貯金が好きなら、手数料が掛かっても続ければよいのです。しかし私は慌てて口座に入れ、もう五百円玉貯金は止めようと思っています。無意識に貯金が目的だったのですね。

 

 若いころからお金はただの数字だと思っていましたし、よく口にも出していました。最近それが具現化してきていると感じます。そして現金がなくなっていきそうな今は、なんだか寂しいなあと思ってしまっています。

 

 私はそんなごく普通の日本人です。そして日々和やかに暮らしたいと願い、ドライフラワーリースを作るリース職人です。それが素敵な暮らしにつながると信じて…

 

 

 

 

素敵に暮らすドライフラワーリース | 花菜Jun

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『お部屋にリースを飾る暮らし』で心和む日々をお届けしたい。季節毎の草木や花々を活かした、天然素材のハンドメイドリースを一つ一つ丁寧に作っております。ゆっくりと表情を変えるドライフラワーと共に、移りゆく時の流れをお楽しみください。オリジナルオーダーメイドやワークショップなどのご相談もぜひお気軽にどうぞ。

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