ドライフラワーの寿命

 

 

 

　「ドライフラワーはいつまで飾ってよいものですか？」とよく聞かれます。答えは「ご自身で決めてください。」

 

　冷たい答えに聞こえましたら、ごめんなさい！　でも本当にそう思っております。

　季節ごとに替えてもよいでしょうし、アンティークのように褐色化しても飾り続ける方もいらっしゃいますよね。どちらも正解です。私が作った作品ではありますが、「少しでも長く」なんて言う気もありませんし、考えもありません。一瞬でも長くでも、手にした方々がお好きに楽しんでいただきたいのです。

 

　ただ付け加えたいことは、「天然素材のドライフラワーはいずれ朽ちるものです。いつかは土に返してあげてください。」ということです。

　ドライフラワーの永遠ではない自然なところが好きです。

 

 

ドライフラワーは長生きなお花

 

 

 

　こちらは2020年11月にXmasリースとして作ったドライフラワーリースです。一年以上飾ってきましたが、いまだに綺麗だと思います。

 

　ドライフラワーは人に例えると、おばあちゃんやおじいちゃんだと思っています。若いお嬢さんや素敵なミドル世代が生花のイメージです。一輪でも花束でも心躍るお花は、素敵な暮らしを感じます。それに対し、ドライフラワーには生き生きとしたフレッシュな美しさはありませんが、ほっこりとする優しい美しさがあると思っております。おばあちゃんの傍は落ちつくし安らげると思いませんか。ドライフラワーリースもまた暮らしに彩を与えてくれることでしょう。

 

　こちらのリースも長生きしてくれています。しかも美しい…人に例えるなら、「美魔女」でしょうか。（笑）

 

 

同じドライフラワーリースでも

 

 

 

　同じ花材で同じように作られたドライフラワーリースでも、飾る環境により寿命は変わります。見る人の主観だけではなく、物理的に違ってくるというお話です。花菜Junでも【お取り扱い説明】に書かせて頂いておりますが、直射日光、高温多湿な所は避けて頂きますと長持ちいたします。私は販売用のリースが完成しますと、箱に入れて冷暗所にて保管します。週に何度か風を通しますが、驚くほど綺麗なままで保管されております。

 

　我が家用に作ったリースは季節ごとに替えます。替えたリースは綺麗なものは箱に入れておいたりもします。お正月に飾りましたスモークツリーのリースもその一つ。春に作りましたが、寒い季節に飾りますと、ふわふわ温かなイメージにほっこりするのでした。

 

　みなさんのお家でも、いろいろな飾り方をされていることでしょう。リースをご購入頂きました方々からお家に飾った写真を頂きますことが多いのですが、不思議なことに我が家にある時よりもずっと素敵に見えます。まるであるべき所にあるように。そしてそんなリースの写真に目を細めるリース職人でした。

 

　これからも、【素敵な暮らすドライフラワーリース】をお届け出来たら嬉しいです。