花菜Jun ドライフラワーリース

人生とお花

人生最期もお花

 

 

 突然やってきた、お世話になった義伯父と最期のお別れ。葬儀に飾れていたお花が、最後はみんなの手でおじさんの棺に全て納められました。

 

 人生の最期はお花に囲まれて終わるのだな~、と今まで当たり前に目にしてきたことなのに…

 

 今回は何故かとても感慨深いものがありました。

 

義伯父と最期のお別れ

 

 

 夫の伯父伯母は、私にとりましては義父義母のような存在です。このお二人が善き大人として何かと気にかけてくださったからこそ私たちがまだ夫婦でいると言っても過言ではありません。

 

 私たち夫婦がドイツ在住時にも遊びにきてくださり、忙しい夫抜きの三人でドイツ国内に留まらず、オランダ、ベルギーなど旅した思い出もあります。その時には既にお二人とも教師を御退職後でしたが、変わらぬ探求心で私もたくさんのことを教わりました。

 

 まだまだお元気な頃でしたから、どこでも散歩だと言い歩き出しライン川沿いは橋の下まで降りて歩いてみたり、自然に親しみ、住んでいた私より地元のドイツ人のような楽しみ方をしていたことを思い出します。そしてどこに行くにもお二人いっしょが当たり前の光景でした。

 

 あるカフェのテラス席で、近すぎると言うおばさんに、「あんたの魅力に吸い寄せられたんじゃ!」と笑ったおじさん。あの名台詞は20年経った今も忘れられません。

 

 

 生まれ育った大分で暮らすおじさんおばさんは、季節の植物を楽しむ暮らしをしていました。空き地の花植えなど、地域の方々を指導しながら花のある街作りにも貢献してきたそうです。

 

 ご自宅のお庭もとても綺麗にされていました。私たちが着いた頃、ちょうど梅の蕾が膨らみ花が咲き始め、おじさんに「ありがとう。」と言っているようでした。

 

 

お花と寄り添う

 

 私は義祖母と義父と数年間ではありましたが、介護生活をしておりました。義祖母は施設に入っておりましたから、仕事をしながらでしたが、出来る限り毎日のように通いました。いつも大分の自然を恋しがり、施設の窓からの景色を嫌っておりましたので、せめてもの、と部屋にはお花を欠かさず飾り続けました。お花を見て微笑むおばあちゃんのお顔に、私も癒されていたのだと思います。

 

 認知症の祖母は九州のお話を繰り返す日々でしたから、私も義父と義伯母の小さな頃からを見てきたかのように覚えてしまいました。私に出来ることは少なかったのですが、それでも出来る限りをして見送ったと思えるお別れでした。

 

 その後、微塵もお世話になっていなかった認知症の義父の介護へと続きましたが、お世話になった義伯父には何の御恩も返せずにお別れとなってしまいました。

 それでも、最期に微笑むような優しいお顔で眠っているおじさんに会うことが出来、「ありがとうございました。」と言うことは出来ました。

 

 そして、大切にお花を育てていたおじさんらしく、葬儀のお花を全て納めて旅立っていく様子を見送りました。

 

 

 

 私たちは、人生の最期にお花を手向け見送ります。お礼の気持ちを込めて、またお疲れ様でしたと言う気持ちも…人それぞれが気持ちを込めて添えるお花。これからも大切に携わっていきたいと思うのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

素敵に暮らすドライフラワーリース | 花菜Jun

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『お部屋にリースを飾る暮らし』で心和む日々をお届けしたい。季節毎の草木や花々を活かした、天然素材のハンドメイドリースを一つ一つ丁寧に作っております。ゆっくりと表情を変えるドライフラワーと共に、移りゆく時の流れをお楽しみください。オリジナルオーダーメイドやワークショップなどのご相談もぜひお気軽にどうぞ。

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